ベイトフィネスリールのシングルハンドル化
普段愛用しているベイトフィネスリールは、シマノの「カルカッタコンクエスト BFS LEFT」。
2017年発売とやや古いリールとなるが、性能、見た目共に、最新のベイトフィネスリールに勝るとも劣らない、優れた製品であると思っている。
しかし、購入前から、実は少しいじりたいと思っていた。
それはハンドル部。
純正のものはダブルハンドルを備え付けてあるが、個人的にはあまり見た目が好きになれず…って過去にバスフィッシングを嗜んでいたときは気にも留めていなかったが、渓流ルアーフィッシングを始め、さらにベイトフィネスにチャレンジするようになってからは、魚とランディングネットとロッド&リールを置いて写真を撮ったときの“映え”を意識するようになり、スタイリッシュに見える(と勝手に思っている)シングルハンドルに交換することとなった。
NSクラフト
ベイトフィネスリールのシングルハンドル化をするにあたり、まずはGoogle先生で調査。すると、いくつかのメーカーが出てきたので、それぞれを入念にチェック。
どれも甲乙つけ難かったが、その中でもNSクラフトのものが1番琴線に触れたのでこちらをチョイスすることに。
NSクラフト、別名NS工作は、サンプル計測から仕様の提案、設計・加工プログラム、そしてマシニングでの機械加工を行なっている、業務用の工業製品を作っているプロの会社。こういうのって道具フェチ的にたまらない。
また、社長の趣味が講じて、ストーブ関連やフィッシング関連の商品も作っており、Made in Japanのクオリティとその形状の美しさから、熱狂的な信者がいるブランドとなっている。
- NSクラフト Shop:
- http://www.ns-craft.com/shop.html
今回はこの中から、カルコンBFSにピッタリなシングルハンドル「シングルハンドルPパーソナル」をチョイス。
http://www.ns-craft.com/robo-sp.html
HPによると、素材は軽量高強度アルミ合金の超々ジュラルミンA7075を使用し、高精度ワンピースマシンカットで製作をしているとのこと。これを読むだけで一気にテンションが高まってくる。
ノブ反対側にあるカウンターバランサーは、専用設計で作っており、重量配分まで考慮。
まさに妥協はしていないプロが作った製品となっている。
ハンドルの長さは、30、35、40mmと3つの選択肢があり。これに関してはちょい悩んだが、40mmだとやや長い気がしたので、今回は35mmを選択。届いてから装着したところ、自分的にはシンデレラフィットといった感じでとても手に馴染んだ。
カラーは、BK(ブラック) ・SV(シルバー) ・TiGr(チタングレイ) ・TiGo(チタンゴールド) ・CG(シャンパンゴールド)の5種類から選べるため、これならカスタマイズ好きでも楽しむことができそう。
今回は、リール自体がガンメタリックだったこともあり、迷わずチタングレイを選択。装着してもピッタリ、違和感がなく、まるで純正?と思えるほどのクオリティを感じた。
なおカルコンBFSオーナーには注意点があり、この中のASプラグ仕様というものを指定して購入してくださいとのこと。
もし気になった方がいたら、そこだけ注意が必要。
シングルハンドル仕様にしてみて
まず使用感だが、回転も良く、手に馴染むので、気持ち良く使いこなすことができる。
シングルハンドルにした不具合などもないため、使い勝手は極めて快適。それにリールのハンドルを回すたびに、テンション爆上がりするので、ハンドル交換をして本当に良かったと思っている。
よく聞かれる話として、ノブの掴み損じが生じるかということですが、これはYes(笑)。過去に数回ノブを握ったつもりが空振りをした経験あり(笑)。
但し、ハンドルのノブをいつも同じ方向に向けておくことと、投げた後に回収するまでリーリング時にノブから手を離さなければ全く問題はない。
それにスピニングリールでシングルハンドルを使っていれば起こり得ることなので、それほど気にすることはないかと思っている。
気になった点としては、こちらのノブについているノブがあまりカッコいいものではなかったこと。そのため、今回、わたらせ樹脂工房のモノに即交換。よって、NSクラフトの純正ノブの使用感は不明。
ただこちらのシングルハンドルを購入する人たちは、そもそもノブにさえこだわりを持っている人が多いと思うので、おそらくレビューはいらないと思われる(笑)。ここは大丈夫でしょ。
交換方法に関しては端折るが、難しいことは一切なくスムーズに交換を行うことができた。ただナットを回す際に、ニッパーなどを使うと傷つけてしまうため、事前に専用道具などを買っておいた方が良いかもしれない。
これを行うにあたり、ヘッジホッグスタジオの「トラストレンチ Ver.3」を購入し、使用したが、リールのカスタマイズ時には頻繁に使いそうなので、買って良かったと思っている。参考までに。
あとリテーナーなどの部品はネジをしっかり留めておかないと外れて無くしてしまう恐れがあるため、注意が必要。実際、私は無くしてしまい、やらかしてしまった(泣)。
最後に、純正のダブルハンドルがあれば、釣りをするには何ひとつ困らないが、渓流ルアーマニアたるもの、道具に少しはオリジナリティを出したいもの。
ということで、自分色を出したい人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。